風力発電は自然界に存在する風の力を利用して風車を回し、その回転運動を変換して電気エネルギーを作り出す発電システムです。  


石油、天然ガスなどの1次エネルギーの8割以上を海外からの輸入に頼るわが国において、枯渇の心配がない風力発電の導入拡大は、エネルギーの安全保障の観点からも急務であると言えます。

また、二酸化炭素を排出しないクリーンな発電方法、風力エネルギーの約40%を電気エネルギーに変換できる効率のよい発電として日本でも導入が本格化しつつあります。

  1. 発電時に二酸化炭素や廃棄物を出さないクリーンエネルギーシステムです。
     

  2. ブレード(翼)を回す風のエネルギーは風速の3乗に比例します。風速が2倍になると出力は8倍になるということです。発電には風況の良いところが望まれますが、日本国内では設置場所が限られるというのが問題でもあります。自然界に存在する風を利用しているためエネルギー源としては不安定です。
     

  3. 一般に風が強く風況の良いと考えられる場所でも夏場には全く風が吹かないこともある為、特定の場所での正確な風況を把握するには年間を通して綿密な計測が必要となります。

「資料」独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より

風力発電の導入量はドイツを始めとする欧州や米国が大きいですが、2004年からは中国が急成長を遂げ、2011年末時点で世界1位(世界合計の約26%)となっています。 日本は、2011年末時点で世界第13位(世界合計の約1%)の風力発電導入実績です。

出典:Global Wind Report Annual market update 2006-2011,GWEC

  元々日本は国土が狭く、複雑な地形条件が影響をもたらす不安定な風況下で、風力発電を行なうことは決して容易なことではありません。また、台風や雷などの自然現象が風車に与える影響、風車建設による景観変化、鳥類などの生態系に与える影響など様々な問題があります。しかし地球温暖化問題が切迫している今、更なる普及に向けて様々な研究・開発が進められています。

 

※風力発電についてもっと詳しく知りたい方は

 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

 http://www.nedo.go.jp/library/fuuryoku/index.html

風車は常に最大出力で発電できるわけではありません。

風が吹かない日もあれば、毎日の風の強さも変わります。そのような風況に適した風車の選定も重要になってきます。

実は台風等の風速25m/秒以上の風が吹くと、風車は止まるように設計(カットアウト)されています。現在、世界の様々なメーカーが開発した風車には、25m/秒以上の風を受けても発電が可能なものもあります。しかし大型台風のように40m/秒を超えるような風で発電が可能な風車は今のところありません。今、風力発電を開発する人々は、台風や雷等の自然の脅威に対する研究を日々行っているのです。


※ 「カットアウト 24m/秒」は風速24m/秒に達すると風車が止まるという意味。
※ 「カットイン 1.5m/秒」は風速1.5m/秒に達すると風車が回り出すという意味。

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